ノルウェイの森の、もうちょいと奥まで

読書ノートから、世界の本質をひも解く

抜かない刀を、鞘に差しておく

こんばんは!

 

昨日密かに娘のファーストキスを奪った男、

 

guts koporu takkaです

 

 

新生児なので、基本口チューは控えるように

しているんですけどね

 

虫歯の菌って、親から感染るらしいですから‥

 

 

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井上雄彦、リアル 5巻

 

 

 

エゴとの付き合い方

 

『エゴです。私は自分が認められるまでは、決してエゴをひっこめませんでした。ぶつかっても、押し通した

エゴとは、いわば「自分は、こんなプレイをする人間である」という宣言
「自分のプレイはこうだ」という決めつけにも似た信念
ひとりでよく泣きました。でも、エゴをひっこめるつもりはなかった
分かっていたからです。私のエゴが悪いのではない。ただまだ、技術が不十分なんだと
技術が十分になったときがいつなのかはわかりませんが
私が自分で十分だと思う前に、彼らは私をチームの一員と認めてくれていました』

 

赤ちゃんは動物と同じです

 

時間の概念もなければ、

〝自分〟と〝他人〟の境界線もありません

 

世界との境界線もない

すごいですよね

 

なので、自我が芽生えることを、

 

〝物心がつく〟と言います

 

攻殻機動隊』というアニメ映画の中で

 

「他人は何をもって〝私〟を認識しているんだろう」

 

というようなセリフがあったように、

それは自分というものを定義するうえで大切なことでも

あります

 

しかし、この世界はバックグラウンドで繋がっていますので、

あまりエゴが肥大化しても、

それが自信(のようなもの)として作用しているうちは

まだいいかもしれませんが、

逆に

 

「あの人は特別なんだ。ああいう風にはできない」

 

という間違った〝分離意識〟を生んでしまいます

 

すべての人は特別だってことを忘れてはいけませんが、

 

私は『REAL』のこのセリフも間違っていないと思いますね

 

エゴはどこまで行ってもエゴ

〝こうでなければならない〟ものなんてこの世界にありません

 

しかし、ある瞬間までは

 

〝引っ込めてはいけないエゴ〟

 

も確かにあると思うんですよね

 

それが自分だ、という決めつけとは違いますが、

少なくとも自分を誤魔化しているわけでもなく、

素直に正しいと思えるのなら、

他人からエゴだと言われたとしても、

貫いていいと思いますよ

 

それは、

自由過ぎてちょっと困っちゃうこともある世界に、

自分の旗を立てる行為とも言えるのかもしれません

 

 

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井上雄彦、リアル 7巻

 

 

 

抜かない刀を、差しておく

 

『たとえ鞘から抜かなくても、刀を差していることが大事

いつでも抜けるんだってことがな』
 
これは実体験から話せることなので、
少し書いておきましょうか
 
私はいまネットビジネスの勉強をしています
 
現在無職で、
本当はすぐに営業の職をもう一度探そうと思っていましたが、
いろいろな経緯を経て、
アルバイトをしながら勉強するのがベストだと考えました
奥さんと話し合って
 
もし生活に貧するようなことがあったとき、
以前お世話になっていた日雇いの会社にお世話になる、
という選択肢もあります
 
とても大きな学びを得た職場ですが、
人生はどんなときもなんとかなる、
というのもそのひとつです
 
ただ、基本的に戻るつもりはありません
 
それは自分のセルフイメージを下げてしまうことになると
考えるからです
 
多くの学びを得た場所だけれど、
それはいったんきちんと終えている
いま戻るのは、全然意味が違いますからね
 
それでも、
いざとなったら行くところがある、
というのが大切なのです
 
〝抜かない刀でも、差していることが大事〟
 
ということです
 
それはいろんなことに応用が利く真理ですよ
 
ほんとにお世話にならないように、
頑張りますねw
 
 
 
では今回はこのへんで
 
以下に読書ノートの残りを貼っておきます

 

 

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井上雄彦、リアル 4巻

 

 

『戸川君、ジェットコースターに乗ったことある?

あれって実際乗ってる時間は、ほんの何分かでしょ?
だからってあれに乗ってる最中に、あと何分しかない、あと何秒で終わっちゃうって
そんなことばかり考えてたら、何のために乗ったかわかんないよね
何のために、生まれてきたかわかんないじゃん。そんなヒマないよ』
 
 
『少年。父ちゃんが息子をどう思うのか、決めるのは父ちゃんだ
親父としてどんな人間でありたいかは、父ちゃんにしか決められない
ジタバタすんな
お前が父ちゃんにできることは
信じるか、信じないかだ』
 
 

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井上雄彦、リアル 6巻
 
 
『偉いね、目指すもんがあって…
俺は何を目指すのかすら、まだ見つかってねーや
でも、だからこそ
今を生きることにした
おめーが、踏みにじってる今を
今いる場所がつまんねえ職場だろうと、俺の道であることに変わりはねえ
俺のゴールに、どうやってつながるかは知らねえが
いつかつながることだけは確かだ』
 
 
『正解があるわけじゃない。何かに似せる必要もない。形を整えることが先にあるんじゃなくて…
思いを、まず聞いてあげること
…自分の。本当に、ちゃんと聞こえるまで、耳をすますこと
そのうち何かを気持ちいいと感じる自分に気がついたら、その思いに従えばいいんだ
君自身の声を…
聞こえないふりをしていると…
そのうち、本当に聞こえなくなってしまう』
 
 

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井上雄彦、リアル 7巻
 
 
『殴られても、何も感じねえや
もうすでに、うちのめされてるからな…』
 
 
『ねえ…
あたし、仕事したことないからわかんないけど
どうせ泣くんなら、やりたいことやれば
1番好きなことだったらさ…たいていのことは、がんばれるんじゃない?
甘いかもだけど…』
 
 

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井上雄彦、リアル 9巻
 
 
『自分を受け入れられないなら、他人の価値も、見えやせん
現在の自分
等身大の自分を受け入れた人間だけが、他人を受け入れることができる』
 
 
『選手としての能力が、2か月やそこらでそんなに変わるもんじゃねえ
でも一方で勝敗や数字は…
ちょっとしたディテールの積み重ねで、ひっくり返すことだってできる
自分で決めた課題を何ひとつやり残さないで臨みたい
ディテールを、心の部分でも』
 
 

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井上雄彦、リアル 10巻
 
 
『アスリートと……非アスリートなんて人種があるのか?
やるか、やらないか
坂道をのぼるか、眺めるだけにしとくか
選択があるだけだ』
 
 

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井上雄彦、REAL 11巻
 
 
『 打ちのめされた時、人は真価を問われる。下を向くのか、前を向くのか。あきらめずにチャレンジし続けられるか
それが…才能や経歴に隠れて見えないが一番大切な、〝心の資質〟』
 
 

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井上雄彦、リアル 12巻
 
 
『一度つけられたレッテルを、はがすのは大変だ
悪者、卑怯者、嘘つき、乱暴者、怠け者、弱虫、貧乏人、嫌われ者
「俺はそうじゃない」と言っても、「わかりました」「そうでしたか」と、それをはがしてくれる奴はいない
そもそもが、どうでもいい他人事
他人がどれだけレッテルを貼ろうとも、俺だけはダマされない
本当の俺を、安く見積もりはしない』
 
 
『それでもここへ来た…
ということは、ガーワの直観は知っていたんだろう
求めるものが、ここにあると』
 
 

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井上雄彦、リアル 14巻
 
 
『まず俺のやるべきことは、車イスで思うがままに動けるようになること
それまで、ボールにはさわらなくていい
いや、さわるな
そして、ボールにさわれるようになった時には‥‥
お前らの、誰にも負けはしねえ』
 
 
 
ではまた次回!