ノルウェイの森の、もうちょいと奥まで

読書ノートから、世界の本質をひも解く

過去は未来を、現在は過去をコントロールする

『 過去をコントロールするものは未来をコントロールし、現在をコントロールするものは過去をコントロールする 』

 

『 危機的瞬間にあって人が闘うのは絶対に外部の敵ではない、常に自分の肉体と闘うことになるのだ 』

 

『 カモフラージュ。小さなルールを守っていれば、大きなルールを破ることができる』

 

『 二重思考とは、ふたつの相矛盾する信念を心に同時に抱き、その両方を受け入れる能力をいう 』

 

『 支配者であることの秘訣は、自分は決して誤りを犯さないという信念と、過去の過ちから学ぶ力を兼ね備えることだ 』

 

ジョージ・オーウェル、1984年

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こんばんは

昨夜のバーベキューの肉が消化され、やっと身体が軽くなってきました

guts koporu takkaです

 

肉ってのはとても魅力的な食べものですが‥諸刃の剣ですね

 

さて、ジョージ・オーウェルの『1984年』ですが、いまではふたつの意味で有名だと思います

ひとつは村上春樹の大ベストセラー、『1Q84』のモチーフになったこと

そして、監視社会の比喩として、〝ビッグブラザー〟が用いられることですね

 

1984年作中では、街中に設置されたマイクや〝テレスクリーン〟という双方向テレビジョンによって民衆の行動は当局につねに監視されています

ビッグブラザー(作中の独裁者)は、つねにあなたを見ている〟ってやつですね

日本ではマイナンバー制がはじまりますが、それ以前にfacebookなどで段階的に〝管理しやすく〟慣らされている感じがしますけどね

 

 

過去をコントロールする

 

話はポーンと変わりますが、

過去をコントロールするものは未来をコントロールし、現在をコントロールするものは過去をコントロールする 』

これはわかる方は体感的にわかると思います

〝過去〟というものを物理的に変えることはできないでしょう

しかし、自分の中での〝意味合い〟をかなり劇的に変化させることはできます

それは、よし変えよう、と変えられるものでもないんですけど、いったんそのことを忘れて、ただ〝現在〟に集中し、いまよりちょこっとだけましになりたいな~と考えことをなしていると、ある日突然〝過去の意味が書き換わる〟瞬間がやってきます

それは〝書き換える〟というよりは〝気づき〟というような感覚でやってきて、たとえばいままでは自分の足かせになっていたようなあまりいい感じではない過去を、おどろくような視点で書き換えていきます

嵐のようなやつですね

 

ここまでの書き方ではあまり〝能動的〟な感じではないですが、もちろん〝書き換えたるぜ!〟くらいの心意気はある意味必要なので、そういう意味では能動的と言えます

つまり、過去をコントロールすることになる。過去の意味が変わるということは、自分を待っている未来の意味も変わるわけです

過去を書き換えるためには現在の自分をコントロールしていく必要がある。つまり、 過去をコントロールするものは未来をコントロールし、現在をコントロールするものは過去をコントロールする 』ということになるわけなんですね

 

そして、

支配者であることの秘訣は、自分は決して誤りを犯さないという信念と、過去の過ちから学ぶ力を兼ね備えることだ 』

 

これは、わたしなりの解釈ですが、支配者というのは〝自分の〟ということです

自分を支配、コントロールしていくためには、過ちは過ちと認めたうえで、それでも自分に起こったことはすべて正しい、と信じきる態度が必要です

それが少しづつ、自分の〝波〟を沈めていくんですね

 

まあ、そんなに劇的になにかが変わるってことはあまりないですけど、慌てず、のんびりいきましょう

心のスピードはいつでもゆっくりと。それが秘訣です

 

バイバイ!