ノルウェイの森の、もうちょいと奥まで

読書ノートから、世界の本質をひも解く

手放せば手放すほど、入ってくるという魔法

『 簡潔こそは智慧の心臓、冗漫はその手足、飾りにすぎませぬ(ハムレットより) 』

 

『以上が予想される批判についての本書の原則的立場であります

つまり、どのような批判にも耳を貸す気がないと言っているわけですね(態度が悪いなあ)』
 
『自分の主張について、それを主張するに先だってその正しさを担保する〝保証人〟はいない
私の行為や判断の正しさは未来においてしか実証されない(未来においても、実証されないかもしれない)
それでも、自らの実存を自分がなした誓言の担保として差し出すことのできる人々だけしか、新しい世界標準を作り出すことはできない』
 
『人が妙に断定的で、すっきりした意見を言い出したら、眉に唾をつけて聞いた方がいい
というのは、人間が過剰に断定的になるのは、たいていの場合、他人の意見を受け売りしているときだからだ
侮られたくないのならば、自分が今あるような自分になった、その歴史的経緯を知っていなければならない
それを言葉にできなくてはならない』
 
内田樹、日本辺境論

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こんにちは

今夜は友人宅でバーベキュー

きっちり収支をつけているのに、なぜか300円合わなくてちょっと悔しい

guts koporu takkaです

 

 

削ぎ落としていくことの本当の意義

 

簡潔こそは智慧の心臓、冗漫はその手足、飾りにすぎませぬ(ハムレットより) 』

シンプルイズベストってやつですね

これもよく聞くけど、みなさんこの言葉をどこまで掘り下げて解釈しているでしょうか?

たとえばiPodとか、シンプル、使いやすさ、直観性を追求していった結果生まれた傑作ですよね。それを生み出したジョブズは若かりしとき、でっかい電気スタンドと必要最低限のものしかない部屋で暮らしていたそうです

 

そう、普通はものが多い方が豊かって発想になりますよね。でも実際は明らかに逆

豊かな人ほど、部屋にものが少なかったりします。逆に、貧乏というよりいろんな意味で〝貧しい〟人ほど、部屋にものがごちゃごちゃあります

もったいないという精神は日本人のいいところでもありますが、使うかもしれない、せっかく買ったから‥とどんどん〝使わないのに置いてあるもの〟が増えていって、部屋がごちゃごちゃになっていく

きちんと整理していても、けっきょくものが多いと取り出しづらかったりしてほしいものがほしいときに取り出せず、時間をロスし、イライラし、また貧しくなっていくという悪循環‥

というか、本気で整理整頓しようと思ったら使わないものは捨てる、手放す方向になると思うんですけどね

いま現在そんなに資産がなくて、これを売ってしまったら次買えるかわからない、おっかない。その気持ちはとてもよくわかります

しかしそこが分かれめです

いいですか?〝手放さなければ、新しいものは入ってこない〟んです

 

なにかを手放さなければ、なにかを手に入れられない、なんて聞いたらなんだかいやな気持ちになるでしょう?手放したくないですよね

でも発想を変えてください

よくよく考えたらあたりまえの話だけど、いま現在自分に必要なものを手放す必要なんてないんです

いまの自分に不要なもの、思い出、過去になった人間関係。そういったものをどんどん手放していくんです

世界というものは実によくできているもので、それは生物の身体の新陳代謝といっしょで、不要なものを排出すると、新しいものが入ってくるようになっているんですね

そう考えたら手放すのも怖くないでしょう?

どんどん手放しちゃってください!

 

 

発言するなら堂々と、ただし‥

 

『以上が予想される批判についての本書の原則的立場であります

つまり、どのような批判にも耳を貸す気がないと言っているわけですね(態度が悪いなあ)』
 
『自分の主張について、それを主張するに先だってその正しさを担保する〝保証人〟はいない
私の行為や判断の正しさは未来においてしか実証されない(未来においても、実証されないかもしれない)
それでも、自らの実存を自分がなした誓言の担保として差し出すことのできる人々だけしか、新しい世界標準を作り出すことはできない』
 
『人が妙に断定的で、すっきりした意見を言い出したら、眉に唾をつけて聞いた方がいい
というのは、人間が過剰に断定的になるのは、たいていの場合、他人の意見を受け売りしているときだからだ
侮られたくないのならば、自分が今あるような自分になった、その歴史的経緯を知っていなければならない
それを言葉にできなくてはならない』
 
このへんはセットでいこうと思います
 

『以上が予想される批判についての本書の原則的立場であります

つまり、どのような批判にも耳を貸す気がないと言っているわけですね(態度が悪いなあ)』
ここまで言い切るのは凄いというか傲慢というか?個人的には大好きなスタンスですけど
しかしそのあとにこう続く
 
『自分の主張について、それを主張するに先だってその正しさを担保する〝保証人〟はいない
私の行為や判断の正しさは未来においてしか実証されない(未来においても、実証されないかもしれない)
それでも、自らの実存を自分がなした誓言の担保として差し出すことのできる人々だけしか、新しい世界標準を作り出すことはできない』
 
なんの覚悟もなしに発言できるわけがないし、発言したからにはおどおどびくびくしてたんじゃなんにも説得力ないですからね
腹を決めたら、自分を信じて貫く。シンプルに言うとそういうことではないでしょうかね
 
ただ、そのうえで
『人が妙に断定的で、すっきりした意見を言い出したら、眉に唾をつけて聞いた方がいい
というのは、人間が過剰に断定的になるのは、たいていの場合、他人の意見を受け売りしているときだからだ
侮られたくないのならば、自分が今あるような自分になった、その歴史的経緯を知っていなければならない
それを言葉にできなくてはならない』
とも言っている
 
いま、これをさらに裏づけるというか強調するための内田樹さんの発言をもってこようと思ったのですが、見つからない‥
けっこうノート関係は整理しているんだけど、まだまだってことですね!
なにが言いたいかというと、発言するにしても実感をともなわない、誰かから借りてきたような言葉を使うなよ!ってことですね
 
そんなのすぐバレますよ。気づいていないのは、自分だけなので気をつけてください
 
ではこのへんで
バイバイ!