ノルウェイの森の、もうちょいと奥まで

読書ノートから、世界の本質をひも解く

おしゃべりだけ上手になっても、とくに得はありません

『結局のところ言語は人格なのだし、人格にない言葉を無理に発音したところで、それは音にすぎない』

 

江國香織、赤い長靴

f:id:c-b-a-from466:20150829004001j:plain

 

こんばんは。あなたの、わたしの、あなたのいとこのgutsです

guts koporu takkaです

 

江國香織さんの本を取り上げるのは2冊目ですね

好きな作家さんです

 

結局のところ言語は人格なのだし、人格にない言葉を無理に発音したところで、それは音にすぎない』

素敵な音感というか、言い回しですね

言ってることはけっこう辛辣ですけど

 

『観念的なものを自分自身の生活実感に裏打ちされた言葉に言い換える。生活言語で世界を語る
身体実感、生活実感を伴った言葉に言い換えられないものには、身体を張るだけの価値がない
そんなのは贋物だ』

というのは思想家、内田樹の言葉ですが、平たく言えば、実感のない言葉を使うなよってことですね

 

たまに遭遇することがあります

というより、その人のすべてがそうだとは言わないし、自分にもきっとそういうところはあるのでしょうが、なんだかもっともらしい、知ったようなことを言ってるけれども、それ、ほんとにあなたの体験から来てる言葉なの?と感じる瞬間

 

その人に対する悪感情からとかではなく、ほんとになんだか、言葉だけが浮いている感じ

その人から離れてしまっている感じ。ありませんか?

いまの自分にはまだない、理想的な思いを語るのは悪いことではありませんが、そういうのともちょっと違うんですよね

 

誰だかわからない人の言葉を借りて、教え諭している感じというかね

まあ、そんなのはすぐにわかっちゃうのでいいんですけど

 

そんなお話でした

バイバイ!