ノルウェイの森の、もうちょいと奥まで

読書ノートから、世界の本質をひも解く

タダより高いものはない、という思考停止状態はいい加減捨てておこう

『アイデアが生まれると、みずから広く遠くへと伝わることを望み、触れたものすべてを潤沢にする
社会ではそのように広まる考えを〝ミーム〟と呼ぶ』

 

『意図するしないにかかわらず、ミームはもっとも効果的な形で受け継がれる。訴えかける力のない言葉はけずられる
広まっていくなかで、最適な形に編集される』

 

『アルバムを無料配信。ダウンロードするには氏名、電子メールアドレス、郵便番号を入力
さらに、アルバムに興味を持ちそうな五人の友人のメールアドレス(保存しない)を入力してもらう
そして、その友人たちにダウンロードをすすめるメール。郵便番号で電子メールの一覧をフィルタリング
ファンがどこに住んでいるか調べ、ライブ情報をメールで送る。ライブ、グッズの収益で、食えるように』

 

『〝この世にタダのものはない〟は経済界ではTANSTAAFL(There Ain't No Such Thing As A Free Lunch)と表す』

 

『無料のコンテンツとサービスにおいてとても重要なのは〝注目(トラフィック)〟と〝評判(リンク)〟
これらは非貨幣単位だが、アイデア(ミーム)次第で金銭に変わる
例えばアルバムをコピーしてAがBにプレゼントしたとしたら、BはAという信頼できる者にアルバムを推薦されたことになる
そうした本物の口コミをすばやく広げることは、大切』

 

『〝フリー〟は魔法の弾丸ではない。無料を差し出すだけでは金は生み出せない
フリーによって得た評判や注目を、どのように金銭に変えるかを創造的に考えなければならない
その答えはひとりずつ、プロジェクトごとに違う』

 

『フリーからメイク・マネーはできる。時間を節約するため、リスクを下げるため、自分の好きなもののため、ステイタスのため、お金を払う人がいる
そういったものを提供し、人がそれに惹かれれば、フリーのまわりでいくらでもかせげる』

 

『ゼロにする。何かのコストがゼロに向かっているのなら、フリーは可能性ではなく、いつか必ずなる
ならば真っ先に無料(フリー)に。その注目を金銭に』

 

クリス・アンダーソン、フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略

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こんにちは、ミスター・フリーこと、guts koporu takkaです

 

この本も出版されたのはけっこう前で、ビジネスモデル的にはそんなに新しい発想とは言えない無料戦略ですが、読む価値はあると思います

本の内容、要約に関しては

blog.skky.jp

こちらが詳しいです

 

すでにちまたに溢れかえっている〝無料戦略〟ですが、なんとなく知っているのと、能動的に学ぶことはもちろん違います

これからなんらかの(起業を考えているような人だけではなく、自分がやっているなんらなかのことで収益を上げたいと考えている人)ビジネス的な戦略的を立てたい人は、知っておいて損のない情報が詰まっています

CDが売れない時代になっちゃったよ、トホホ‥とか嘆いてる暇があったら、可能性を先読みして戦略を立てればいくらでも次が見えてくるってことですね

 

消費者的な立場としても、その〝カラクリ〟を知っていると、いろいろ楽しかったりしますよ

例えば、自分の好きなあのミュージシャンはどうして無料で新譜を配ったのか

それでやっていけるのはなぜだろう?というような疑問が解消するでしょう

 

いまサラッと探したら見つからなかったけど、この人(クリス・アンダーソンは雑誌『WIRED』の編集長だったと思います)は自らも実践とばかりに〝本書の〟無料版を配布していました。いまでも探せばあるかもしれないですね

まあ、図書館でも借りれますので、ぜひ

 

バイバイ!