うつくしい空の匂いをかぐ。おいしいシチューを、聴きながら
『性欲というものは正しいエネルギーです。これは実にはっきりとしておるです
性欲をはけ口のないままにためておっては頭脳の明晰さも失われるし、体のバランスも悪くなる
これは男も女も同じです。女の場合は月経が不規則になり、月経が不規則になると精神の安定が失われる』
『疲れは体を支配するかもしれないけど、心は自分のものにしておきなさい』
『何万年かかる進化もあるし、三時間しかかからない進化もあるんだよ』
『彼にとってゲームとは他人を負かすことではなく自分自身の能力に挑むことなのだ』
『人間は誰でも何かひとつくらいは一流になれる素質がある。それをうまく引き出すことができないだけの話
引き出し方のわからない人間が寄ってたかってそれをつぶしてしまうから、多くの人々は一流になれない。そしてそのまま擦り減ってしまう
しかし、感情的な殻がとても固いと、その中でいろんなものが無傷なまま残っている。今からでも遅くない』
『イメージの集積を切ったり貼ったり、あるものをとりのぞいたり、いろいろと組み合わせたりする。そして筋を通したひとつのストーリーに組みかえる
優れた音楽家は意識を音に置きかえる。画家は色や形に置きかえる。小説家はストーリーに置きかえる』
『私はどうもひとつの研究に打ちこむというタイプではない。様々な研究を並列的にやる方が性にあっている
あちらで骨相学、こちらで音響学、それと同時に脳医学という具合に。しかし他人に使われる身とあってはなかなかそうはいかない』
『心がそこにあれば、どこに行っても失うものは何もない』
『しかし疲れは僕の心にまで浸みこんではいなかった
たとえどのように体が疲れていたとしても、心の中にそれを入りこませてはならないのだ』
『私は声をあげて泣きたかったが、泣くわけにはいかなかった
涙を流すには私はもう年をとりすぎていたし、あまりにも多くのことを経験しすぎていた。世界には涙を流すことのできない哀しみというのが存在するのだ
それは誰に向かっても説明することができないし、たとえ説明できたとしても、誰にも理解してもらうことのできない種類のものなのだ
その哀しみはどのような形に変えることもできず、風のない夜の雪のようにただ静かに心に積もっていくだけのものなのだ
もっと若い頃、私はそんな哀しみをなんとか言葉に変えてみようと試みたことがあった
しかしどれだけ言葉を尽くしてみても、それを誰かに伝えることはできないし、自分自身にさえ伝えることはできないのだと思って、私はそうすることをあきらめた
そのようにして私は私の言葉を閉ざし、私の心を閉ざしていった
深い哀しみというのは涙という形をとることさえできないものなのだ』
こんにちは。北海道の河村隆一ことgutsです
奥さんとの会話の流れで出たネタですが、誰もわからないと思うのでただの痛い奴ですね
まあ、痛い奴なのはいつもなので問題ありません
guts koporu takkaです
『疲れは体を支配するかもしれないけど、心は自分のものにしておきなさい』
『しかし疲れは僕の心にまで浸みこんではいなかった
たとえどのように体が疲れていたとしても、心の中にそれを入りこませてはならないのだ』
なかなか大変なのはわかっています。しかし、これ以上ないってくらい大切なことですね
よく遊び、よく学べとは言いますが、どんなに仕事が忙しかったとしても、絶対にプライベートの比率をゼロにしてはいけません
それはけっきょくじわじわと自分の精神をむしばみ、仕事もプライベートもどっちもおじゃんになっていきますからね
むしろ、自分ではちょっと遊びすぎているなってくらいでちょうどいいと思います。日本人は勤勉ですから、それでやっと釣り合ってくるんじゃないかな
人の話を〝6割聴く〟ようにしてやっと実際は五分五分くらいだっていうのと一緒ですね
もちろん理想は、仕事とプライベートが溶け合う、遊びながら仕事を、仕事をしながら遊んでいる、という状態ですが
『人間は誰でも何かひとつくらいは一流になれる素質がある。それをうまく引き出すことができないだけの話
引き出し方のわからない人間が寄ってたかってそれをつぶしてしまうから、多くの人々は一流になれない。そしてそのまま擦り減ってしまう
しかし、感情的な殻がとても固いと、その中でいろんなものが無傷なまま残っている。今からでも遅くない』
感情的な殻‥
わたしは学卒で入った会社で、完全に周囲とのコミュニケーションを断ちました
そこにいる時間がたまらなくイヤで、最低限の仕事だけはしよう(実際はそんな状態でまともな仕事なんかできているわけないのですが)、無用な接触は一切断とうと決め、実際にそれを徹底しました
これだけのお金を貯めてここを去ろう、というラインを決めていたので、自分の気持ちを引っ張るものを残さないために
本当に迷惑をかけたと思います
目だけはギラギラしてたので、スナイパーとか言われてましたねw
しかし殻を固く、固く閉ざしていたおかけで、たくさんの大事なものを守ることができました
もちろんそんなことを繰り返すわけにはいかないので、その後自業自得でいろいろと苦労しながら、周囲とコミュニケーションを取りながらも〝それ〟を守っていく術を少しずつ身につけていきました
いまならもう少しうまくやれたのかもしれない
しかし、あのときはああいうやり方しかできなかった、ということがあるものです
おかげで、いまでも〝それ〟は大きな力をもってわたしを動かし続けています
身体の内側が、キリキリときしむ‥。そんな毎日でしたが、あってよかったと思います
『心がそこにあれば、どこに行っても失うものは何もない』
唯一失くしてはいけないものだけは、なんとか守りました
とんでもなく、不器用なやり方ではありましたが
『私は声をあげて泣きたかったが、泣くわけにはいかなかった
涙を流すには私はもう年をとりすぎていたし、あまりにも多くのことを経験しすぎていた。世界には涙を流すことのできない哀しみというのが存在するのだ
それは誰に向かっても説明することができないし、たとえ説明できたとしても、誰にも理解してもらうことのできない種類のものなのだ
その哀しみはどのような形に形に変えることもできず、風のない夜の雪のようにただ静かに心に積もっていくだけのものなのだ
もっと若い頃、私はそんな哀しみをなんとか言葉に変えてみようと試みたことがあった
しかしどれだけ言葉を尽くしてみても、それを誰かに伝えることはできないし、自分自身にさえ伝えることはできないのだと思って、私はそうすることをあきらめた
そのようにして私は私の言葉を閉ざし、私の心を閉ざしていった
深い哀しみというのは涙という形をとることさえできないものなのだ』
美しい文章ですね
ほんとうに
ほんとうに
人が蓋をしてしまう井戸の底に降りていき、誰しもが共有しているはずのなにかを探しに行く、と村上春樹は言っていましたが、まさにこういうこと、ですね
涙という形をとることはできない感情を、彼は文章にして、わたしたちが無意識に閉じこめてしまった〝ともだち〟を探し出してくれました
他人が書いた文章なのに、わたしは、わたしに出会ったような錯覚を覚えました
ひさしぶりだね。元気だったかい?と
この文章の前に、こんな比喩表現がありました
ボブ・ディランの声は、〝まるで小さな子が窓に立って雨ふりをじっと見つめているような声だ〟と
美しい言葉は、美しい音楽と同じであり‥
美しい風景と同じなんですね
では、このへんで
バイバイ!