我おもう、ゆえに我あり。じゃあこいつは、誰なんだ?
『音楽を演奏するのは、空を飛ぶことの次に楽しい
何かをうまくやることと、何かを本当にクリエイトすることのあいだには、大きな違いがある
何かを本当にクリエイトすることとは、音楽を深く心に届かせることによって、こちらの身体も物理的にいくらかすっと移動し、それと同時に、聴いてる方の身体も物理的にいくらかすっと移動する
そういう共有的な状態を生み出すこと』
『そこで裁かれているのは、どう考えたって僕とは違う種類の人たちだ。僕とは違う世界に住んで、違う考え方をして、僕とは違う行動をとっている
その人たちの住んでいる世界と、僕の住んでいる世界とのあいだには、しっかりとした高い壁があると考えていた
しかし、どうも自信が持てなくなってきた。二つの世界を隔てる壁なんてものは、実際には存在しないのかもしれないぞ
もしあったとしても、はりぼてのぺらぺらの壁かもしれない。ひょいともたれかかったとたんに、突き抜けて向こう側に落っこちてしまうようなものかもしれない
というか、僕ら自身の中に〝あっち側〟がすでにこっそりと忍び込んできているのに、そのことに気づいていないだけなのかもしれない
裁判は、深い海の底に住む巨大なタコのようなもの。たくましい生命力を持ち、たくさんの長い足をくねらせて、暗い海の中をどこかに進んでいく
そいつはいろんな形をとる。国家という形をとるときもあるし、法律というかたちをとるときもある。もっとややこしい、やっかいなかたちをとることもある
切っても切っても、あとから足が生えてくる。そいつを殺すことは誰にもできない。あまりにも強いし、あまりにも深いところに住んでいるから
心臓がどこにあるかだってわからない。深い恐怖だ。どれだけ遠くまで逃げても、そいつから逃れることはできないんだという絶望感
そいつは、僕が僕であり、君が君であるなんてことはこれっぽっちも考えてくれない。そいつの前では、あらゆる人間が名前を失い、顔をなくしてしまう
僕らはみんなただの記号になってしまう。ただの番号になってしまう
一人の人間が、たとえどのような人間であれ、巨大なタコのような動物にからめとられ、暗闇の中に吸い込まれていく
どんな理由をつけたところで、それはやりきれない光景なんだ』
『でもそれはなんとなく自分の声には聞こえない。私は私であって、私ではない』
『僕らの人生は、明るいか暗いかだけで単純に分けられているわけじゃない。そのあいだには陰影という中間地帯がある
その陰影の段階を認識し、理解するのが、健全な知性だ。そして健全な知性を獲得するには、それなりの時間と労力が必要とされる』
こんばんは
こころの隅に、長渕を
guts koporu takkaです
いま長渕剛の『RUN』にハマって、繰り返し繰り返しyoutubeで聴いています
でも、曲が終わって自動的に『とんぼ』に切り替わったので、すぐに止めました
長渕が好きなんじゃなくて、RUNが好きなんです‥
『音楽を演奏するのは、空を飛ぶことの次に楽しい
何かをうまくやることと、何かを本当にクリエイトすることのあいだには、大きな違いがある
何かを本当にクリエイトすることとは、音楽を深く心に届かせることによって、こちらの身体も物理的にいくらかすっと移動し、それと同時に、聴いてる方の身体も物理的にいくらかすっと移動する
そういう共有的な状態を生み出すこと』
予定調和的なやつじゃなくてね
ほんとうに、人を物理的に動かすことができる音楽ってのは、偉大ですよ
予定調和的なやつじゃ、なくてね
いちばんわかりやすいのは、その日初めてその音に触れた聴衆を、動かしてしまう人たちかな
最近だと‥
アラヤタツロウ、そしてスペース土チャント、という人たちを検索してみてください
もし、ご興味があれば
『そこで裁かれているのは、どう考えたって僕とは違う種類の人たちだ。僕とは違う世界に住んで、違う考え方をして、僕とは違う行動をとっている
その人たちの住んでいる世界と、僕の住んでいる世界とのあいだには、しっかりとした高い壁があると考えていた
しかし、どうも自信が持てなくなってきた。二つの世界を隔てる壁なんてものは、実際には存在しないのかもしれないぞ
もしあったとしても、はりぼてのぺらぺらの壁かもしれない。ひょいともたれかかったとたんに、突き抜けて向こう側に落っこちてしまうようなものかもしれない
というか、僕ら自身の中に〝あっち側〟がすでにこっそりと忍び込んできているのに、そのことに気づいていないだけなのかもしれない
裁判は、深い海の底に住む巨大なタコのようなもの。たくましい生命力を持ち、たくさんの長い足をくねらせて、暗い海の中をどこかに進んでいく
そいつはいろんな形をとる。国家という形をとるときもあるし、法律というかたちをとるときもある。もっとややこしい、やっかいなかたちをとることもある
切っても切っても、あとから足が生えてくる。そいつを殺すことは誰にもできない。あまりにも強いし、あまりにも深いところに住んでいるから
心臓がどこにあるかだってわからない。深い恐怖だ。どれだけ遠くまで逃げても、そいつから逃れることはできないんだという絶望感
そいつは、僕が僕であり、君が君であるなんてことはこれっぽっちも考えてくれない。そいつの前では、あらゆる人間が名前を失い、顔をなくしてしまう
僕らはみんなただの記号になってしまう。ただの番号になってしまう
一人の人間が、たとえどのような人間であれ、巨大なタコのような動物にからめとられ、暗闇の中に吸い込まれていく
どんな理由をつけたところで、それはやりきれない光景なんだ』
あなたがいまいるその場所は、決して磐石(ばんじゃく)な大地ではありません
でかい〝地震〟がくれば、ひと晩で崩落するでしょう
テレビのニュースで見る事件、事故
ドラマのなかのやるせない場面
遠い国の、紛争
あなたには、別世界の、非現実的な光景
しかし、日常はある日突然崩壊します
あなたが磐石だと思っていた大地は、あとかたもなく
大切なのは、〝地震〟が起こるということを知っておくことです
流れ弾が飛んでくることはなくても、アクセルを踏み間違えた乗用車はディスプレイを突き破ってくることがあるということ
身を粉にして働いてきた会社は、あなたを突然放り出すことがあるということ
死は、いつも隣にあるということ
ビクビクしながら生きろってことじゃなくてね
自分がとつぜん、まったく違う世界に放りこまれたときのことを、想像しておくということです
できるだけ鮮明に。まるで、それを体験したかのように
そしてひと通りそれを終えたら、綺麗にたたんで、タンスのなかにしまいこんで、忘れてしまってください
あとかたもなく
それは人生の波形の谷があなたに訪れたとき、いくらか助けになってくれることでしょう
想像すること。そして、忘れること
すべてはコインの、裏表
『でもそれはなんとなく自分の声には聞こえない。私は私であって、私ではない』
あなたの声です。間違いなく
ちゃんと、聴いてあげてください
それは、あなたです
『僕らの人生は、明るいか暗いかだけで単純に分けられているわけじゃない。そのあいだには陰影という中間地帯がある
その陰影の段階を認識し、理解するのが、健全な知性だ。そして健全な知性を獲得するには、それなりの時間と労力が必要とされる』
なかなかむずかしいことですけどね
自分が、トンネルの真ん中にいることを認識するのは
でも不可能なことじゃない
その知性がほしければ、いったん考えることをやめて、動いてみることです
自分の身体が、自然と動くほうに
耳をふさがず、対話しながら
それは、あなたです
ではこのへんで
バイバイ!